胃がんとの関係は?気になるピロリ菌の除菌方法

ピロリ菌の対策

明治プロビオヨーグルトLG21ドリンクタイプ ◎低糖・低カロリー◎ 112ml×12本


ここまでのお話でわかる通り、ピロリ菌というのは、感染しても全ての人が病気になってしまうのではありません。しかし、胃がん、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが発症しやすいことも間違いありません。

胃潰瘍なら、急性と慢性がありますが、慢性のものの原因がピロリ菌となっている可能性はかなり高いでしょう。こうしたピロリ菌の胃潰瘍や十二指腸潰瘍への影響から、2000年11月からは日本でもピロリ菌の除菌療法が保険で認められるようになりました。アメリカ、イギリス、フランスなどでは更に以前から認められています。

端的なのはピロリ菌の除菌によって再発を繰り返していた潰瘍に効果がある点です。これで潰瘍が治った後での再発予防の維持療法が必要なくなったわけです。

ただし、除菌の治療を中途半端で止めたりすると、ピロリ菌が除菌薬への耐性を持ってしまうので、再度除菌しようとしても効果が出にくくなる可能性があるようです。従って除菌治療は徹底して行わなければなりません。

除菌治療期間は1週間程度で、その後一定の期間必要になる場合もあります。除菌治療に使用されるのは「プロトンポンプ阻害剤(PPI)、抗生剤(抗生物質)で、これを組み合わせます。

胃酸の分泌を強力に抑えるのがPPIで、潰瘍の薬です。このPPIと抗生剤2種類を併せて使うので「3剤併用療法」と呼ばれています。保険の適用となるのは、「PPI+ランソプラゾール」、「抗生剤+アモキシシリン、クラリスロマイシン」の組み合わせとなり、全部で約50錠を1週間かけて服用します。

最近では「ピロリ菌除菌治療・3種類」として1日分ごとにパックされるようになり、誰でも正確、確実な除菌治療も可能です。1回目の除菌治療が不成功となる場合もあります。その際は、クラリスロマイシンをメトロニダゾールに変更した「3剤併用療法」も保険が適用されます。

薬以外で注目されているのは、明治のプロビオヨーグルトLG21です。これはピロリ菌の活動の抑制効果が確認されており、普段から食べておけば安心感が高まるでしょう。胃がんとの関係も心配されているわけですが、ピロリ菌除菌治療は救いの手ともなるでしょう。