胃がんとの関係は?気になるピロリ菌の除菌方法

ピロリ菌による症状

ピロリ菌に感染したからといって、それだけなら症状が出るということにはなりません。厳密に言えば、ピロリ菌が原因で何らかの病気が発症した場合を「症状が出る」という判断がされます。

その確率ですが、大体保菌者の3割程度とされています。では残りの7割の人はどうなのか?となりますが、実はピロリ菌に感染しているのに、何の症状も現れないのです。こうした人達のことを「健康保菌者」、「無症候キャリア」と呼びます。

ピロリ菌に関連した代表的な症状とされているのが「胃潰瘍」です。「胃潰瘍」になると胃がしくしく痛みます。胃炎が起きた場合なら胃がもたれる感じがします。こうした症状はそれぞれ発症する病気によってさまざまなのですが、そもそもピロリ菌に感染していることをどうやって気がつくのでしょうか?

それは、実際に病院に来る人というのは、ピロリ菌に関連する症状が出ているからではなく、別の事情で来院した人が多いとされています。

事例ですが、健康診断のバリウム検査で胃炎が発見され、ピロリ菌等検査も勧められた。胃カメラ検査でピロリ菌感染がありそうだと指摘された。普段から胃腸が弱い自覚があってピロリ菌の感染が心配になった。親族が胃がんで自分もピロリ菌感染が気になった。というような感じで、つまり具体的な症状ではなく、「ピロリ菌」が認知されたことで自分もピロリ菌がいるのではないかと心配して検査を受けるわけです。

とにかく、このピロリ菌が引き起こす病気については非常に気になると思います。それ自体だと自覚症状のないピロリ菌感染ですが、さまざまな病気の発生や進行に関連しているのは否定できないのです。